【土地の相続】共有することのデメリットとは

土地を兄弟で相続することになりました。

どのような方法があるでしょうか?

一番簡単な方法は、長男以外は相続放棄をして、長男が土地を単独で相続するというやり方です。

しかし、この方法では納得しない人もいます。

そこで、きちんと分割する主な方法は次の4つが考えられます。

①一人が土地を単独で所有して、他の人には代わりに金銭を与える

②土地を分割する

③不動産を売却して、売却金額を分け合う

④不動産を共有する

どの方法も一長一短あります。①は、他の人に渡す分の金銭を用意する必要があり、もし相続した不動産の価値が1億円なら、5000万円用意する必要が出てきます。

②は、どうやって土地を分割していいかわかりません。そもそも分割したら、土地が小さすぎて建物が建てられなくなるかもしれません。

③は売却するのに時間と手間がかかります。希望の金額で売却できないこともあるでしょう。

そのなかで、④は悩み無用です。「共有」とは複数の人で分けて不動産を所有することです。その時点では、煩わしいことは何もありません。最も簡単で時間のかからない方法と言えます!

しかし、④の「共有」というやり方は、相続に関しては最もオススメできない方法です。そのデメリットについて説明します。

相続のときの共有はトラブルの種

不動産を共有すると、不動産の処分方法を1人では決められなくなります。

2人で共有したら2人の合意が必要です。
3人で共有したら3人の合意が必要です

誰か1人でも首を縦に振らなければ、その不動産を処分するはできません。

「今は兄弟の仲がいいから、問題ない」と言う人がいます。

でも、10年後、兄弟仲は悪化しているかもしれません。

もしかしたら、誰か亡くなるといった事態になっていることもありえます。
その場合、亡くなった人の相続人が共有者になります。

相続人がまた複数いれば、最初2人だった共有者は3人、4人、5人と増えていき、さらに話はまとまらない方向に進みます。

その結果、相続した土地がどうにもできない土地になってしまうかもしれないのです。

相続したら時間をかけて解決しましょう

①~③のほかに、いったん相続した土地を共有して、
その間に売却して、金額を分けるという方法もあります。

どの方法も時間と手間がかかりますが、問題を先延ばしにしてしまう「共有」は
デメリットが多くオススメできません。

今話題の「空き家問題」ですが、「共有」によって解決できない事例も多いようです。他の人に迷惑をかけないためにも、一番いい解決方法を模索してください。

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