不動産の価格は、実際の売買の価格のほかに、公的につけられた価格があります。
その公的価格の中の一つである「公示価格」について説明します。
公示価格とは
「公示価格」とは、全国にある特定のポイントの土地の値段のことです。
神奈川県では、1787地点(平成29年)の土地の値段が公表されています。
また、「公示価格」は土地の適正な”評価額”です。あくまで、評価した金額なので、実際に売り買いされた金額ではありません。
だれが決めているのか?
「公示価格」は国土交通省が毎年3月頃に発表しています。
土地の値段は一定のものではなく、変動しており、毎年1月1日時点の評価額を表しています。この価格は2名の不動産鑑定士がそれぞれ評価し、求められた価格を調整して決定されます。
神奈川県の公示価格の調べ方
神奈川県の公示価格は下のリンクから見ることができます。
”よこはま”地価マップという名前ですが、神奈川県内を網羅しています。
画面が表示されたら、知りたい場所まで移動して、画面上の青い点をクリックしてください。
クリックすると、その地点の情報と同時に公示価格が表示されます。
表示される金額は1㎡あたりの価格(単価)であることに注意してください。
よこはま地価マップは、過去の価格も同時に表示してグラフ化もしてくれるので、
その土地の価格が上昇傾向なのか下降傾向なのか、把握しやすいというメリットがあります。
ちなみに赤い点は地価調査地点といい、公示価格と同じように価格を見ることができます。
この地価調査も公的価格の一つです。
公示価格の使い方
土地の価格を知りたい場合、近くの公示価格の金額が目安になります。
例えば、近くの公示価格が10,000円/㎡で、知りたい土地の方が「駅から近い」といったメリットがあれば、「10,000円/㎡よりは高いはずだ」といった具合に推測できます。
また、よこはま地価マップを使って、平成元年頃の”バブル”期の価格を見て驚くといったこともできます。公示価格は誰でも簡単に見れるので、ぜひ一度見てみてください。