9月17日に全国の基準地価が発表されました。基準地価とは、7月1日時点の全国の土地の地価を表したもので、毎年9月中旬頃に「地価調査結果」として発表されるものです。
神奈川県の変動率(全用途)の第1位は茅ケ崎市
神奈川県内の全用途(住宅地や商業地などの全用途の平均)の変動率をビジュアル化してみました。
神奈川県の地価は、以前は横浜市や川崎市がけん引してきましたが、現在は湘南エリアや県央地区、逗子市や葉山町なども年率5%程度の高い上昇率を示しており、横浜市の上昇率を超える市町村も珍しくない状態です。2024年の全用途の変動率では、茅ケ崎市が神奈川県内における最も高い上昇率となりました。
コロナ禍以前よりも高い上昇率
2017年以降の各市の変動率(全用途)は次のとおりです。
コロナ禍が始まった2020年に、地価は大きく下がり、2022年はそのコロナ禍からの回復として、地価の上昇が見られるようになりました。
その地価上昇は2024年も続いており、5%を超える地価上昇率が多く見られます。コロナ禍からの回復を超え、むしろコロナ禍によって潮目が変わったような印象を受けます。
藤沢市や大和市、鎌倉市など、神奈川県西部の市町村の人気が高まっているようです。コロナ禍を経て、「都心に通える」「住環境が良い」「都心部と比べて割安」など様々な要因や価値観の変化によって、見直されている地域が増えているように感じます。